2019年2月18日月曜日

冬のたべまな、あったかく開催中

たくさんのご支援ありがとうございます!

2018年12月〜2019年2月までに、「学術書チャリティ」を通じて33,458円ものご支援を頂戴しました。日本各地からのたくさんのご支援に、心から感謝いたします。いただいたご寄付は、こどもたちの孤立を防ぐ居場所「まかないこども食堂たべまな」の運営資源として大切に活かしてまいります。


こどもたちに信頼される場であるために

野田市で起きた痛ましい虐待の事件は、こどもたちにも少なからず影響を与えているようです。
たべまなへも、「先生だけに相談したことが親に伝わっていた」「施設の人に相談したことが、知らないところで学校の先生に話されていた」「匿名のアンケートだったのに、誰が書いたのか調べられた」という声が寄せられています。

教育や児童福祉において、こどもの秘密が「こどものために」の名目で軽んじられ、こどもの人権が侵害されていることは多々あります。
野田市の件は論外ですが、相談内容や情報をこどもの許可なく外部に伝えることの多くは「こどものために」行われており、情報を漏らすおとなたちは半分以上本気で「こどものため」を思っている場合もあります。

たしかに、おとな1人やひとつの機関だけでは対処できない大きな悩み事(虐待や「死にたい」という訴え)の場合、きちんとこどもを守るために、外部の他の機関と協力しなければならないことがたくさんあります。秘密を守るために抱え込んでしまっては、かえってこどもの安全が脅かされてしまうことがあるのです。

しかしそれでも、もしそのおとなとこどもとの間に信頼関係があれば、こどもに無断で秘密を漏らすことはあり得ないはずです。
信頼関係のもとに対話すれば、こどもと「どうするのが最善か」を共有できるからです。

こどもに無断で秘密を漏らすおとなたちは、不安なのではないでしょうか。それは、「この子との間に信頼関係がないのではないか」という不安。「この子に信頼されていないかもしれない」という不安があるから、説明に自信がなく、断りもなく秘密を漏らしてしまうのかもしれません。

こどもの安全が心配だ、それも正直な気持ちでしょう。でもそれ以上に、「この子に信頼されていないかもしれない」という不安が、大切な秘密を軽んじる姿勢の根っこにあるのだと思います。

まず信頼されるおとなになる。そしてこどもを信頼する。
一度損なわれてしまった信頼を取り戻すのは容易ではありません。

「おとなが信頼できません。こんなに良くしてくれるのにごめんなさい」と謝ってきた子がいます。私たちの不安による軽はずみな行為が、こどもの信頼を損なうばかりでなく、罪の意識を植え付けてしまうのです。

こども食堂やこどもの居場所が各地に増え、SNSでの相談も普及し、悩みや困難を抱えたこどもと接するおとなの数も増えました。そんな今だからこそ、こどもとの信頼関係の価値について何度も何度でも確認し広く共有しなければならないと思っています。
 
私たちたべまなは、こどもたちとの信頼関係を何よりも大切に、常に「こどもファースト」の姿勢であり続けます。
 
 
 
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