2019年5月28日火曜日

活動のご報告と、小さなお願い

たくさんのご支援ありがとうございます!


2018年3月〜2019年4月までに、「学術書チャリティ」を通じて32,095円ものご支援を頂戴しました。日本各地からのたくさんのご支援に、心から感謝いたします。いただいたご寄付は、こどもたちの孤立を防ぐ居場所「まかないこども食堂たべまな」の運営資源として大切に活かしてまいります。
 

お誕生日おめでとう

4月と5月は常連さんの誕生日ラッシュ。
高校生の時からボランティアをしてくれるひなのちゃんはなんとハタチに!そしてランドセルを背負って遊びに来てくれていた女の子は今年高校受験です。
あと何回、そして何人のお誕生日をお祝いできるでしょうか。これからも私たちは、ひとりひとりのお誕生日をお祝いできる、こどもたちとの顔の見える関係性を大切にしていきます。




小さなお願い

 
たべまなから、小さなお願いがあります。
児童虐待に関するニュースが報道されると、虐待で子を死なせてしまった親を「極刑だ」「死刑だ」等と攻撃する言葉がニュースサイトのコメントやSNSで溢れます。数日前は、野田市で起きた虐待死事件の初公判についての報道がそうでした。
こどもが犠牲になる事件です。胸が痛み、怒りが湧くのは当然だと思います。
しかし、みなさんに知っていただきたいことがあります。
今まさにこどもを虐待したり、あるいは虐待してしまいそうで、このままではいけないと苦しみ、児童相談所等に相談しようかどうか迷っている親が日本のあちこちにいるということです。
そういった親たちが、ニュースサイトやSNSに溢れる攻撃的なコメントを読んだらどう感じるでしょう?
虐待を相談したら事件になって、自分もこんな風に「みんな」から酷く言われるのではないか。この社会に居場所がなくなってしまうのではないか。そう怖くなって、相談できなくなってしまうかもしれません。その結果こどもが傷つき続けて、もしかしたら命が危うくなってしまうかもしれません。
親への裁きが必要な時は、司法が下します。
無関係な第三者の批評は誰も救わないどころか、こどもを更に危険に追いやる可能性があるものです。あなたのそのコメントがこどもを危機に晒すかもしれないのです。

親に対する攻撃的なコメントや投稿は誰も救いません。ですが、みなさんひとりひとりにも虐待を防ぐためにできることがあります。
例えば児童虐待予防のための取り組みや、虐待を受けたこどもの支援を行っているNPO等の団体が日本にはたくさんあります。私たちKAKECOMIのように、こども孤立を防いだり親に住居や相談支援を提供することで虐待環境を防ぐ活動をしている団体もあります。みなさんの身近にある、あるいは活動に共感できるそういった団体を寄付やボランティア、そして記事のシェアという形で応援することもひとつです。
また、上記のような団体や自治体が主催する虐待についての勉強会や研修会、講演会もあちこちで開催されています。誰でも参加できる無料の講演会もたくさん開かれています。それらに参加してみるのはいかがでしょうか。研修会はハードルが高い…という場合は、多くの虐待防止・こども支援団体がウェブサイトやSNS、メルマガなどで情報を発信しています。事件の報道に合わせてそういった情報に触れることで、虐待という問題について理解が深まると思います。
虐待についてのニュースにコメントしたり、SNSに投稿する方は、児童虐待に関心を持ち、これ以上こどもたちが被害に遭わないことを心から願っていらっしゃるのだと思います。ぜひその関心とこどもへの思いやりを、親を追い詰めこどもを危機に晒す方にではなく、こどもを救う方にお使いください。

たべまなはこどもたちだけでなく、子育てに迷ったり疲れたりする親御さんの居場所です。そんな私たちからの、小さなお願いでした。
 
 
 
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引き続き応援をよろしくお願いいたします。