2020年12月4日金曜日

あなたとカケコミ

たくさんのご支援ありがとうございます!

2020年11月に「学術書チャリティ」を通じて57,940円ものご支援を頂戴しました。日本各地からのたくさんのご支援に、心から感謝いたします。いただいたご寄付は、こどもたちの孤立を防ぐ居場所「まかないこども食堂たべまな」の運営資源として大切に活かしてまいります。
ご支援いただいたみなさまにはメールでお礼をお送りしておりますが、エラーが生じメールが届かないトラブルが生じております。大変お手数ですが、ドメイン kakecomi.org 受信許可設定していただき、info@kakecomi.org までご連絡をお願いいたします。


あなたとカケコミ



まかないこども食堂たべまなは、変わらず毎週月曜にこっそりにぎやかにオープンしています。

新型コロナ禍で利用を控えていたり外出が難しくなっていた子どもたちも、少しずつ戻ってきてくれました。最近は県立旭高校の学生さんたちがボランティアとして活動に参加してくれています。ただ「良いことしたい」ではなく、「自分たちの中のカケコミの必要性」を探すこと。それが、私たちから彼らに出した課題です。みんなそれぞれその課題に向き合ってくれています。

開所から5年。地域のみなさまからたくさんの「ボランティアしたい」と言うお声かけをいただきましたが、そのほとんどをお断りしてきました。理由はみっつ。
まず、たべまなは子どもたちが主役で、「まかない」の仕組みによって子どもたちの力で運営されています。子どもたちの「できること」を奪ってしまうような大人の仕事は、ここにはありません。
 
ふたつめは、「良いことしてあげたい」という大人の独りよがりは大抵の場合子どもたちの求めるものとズレているから。たべまなは、大人にも開かれています。遊びに来て一緒にごはんを食べておしゃべりして、そしてカンパして活動を支えてくれる、そんな大人は大歓迎。でも「子どもたちに良いことしてあげたい」気持ちはどうかそっと心にしまっておいてください。支援する-されるという関係は、支配する-されるに似ています。
何より、今の子どもたちの好きなものやしたいことは、私たち大人の推測を超えてのびやかで多様です。しかしながら子どもたちは大人の「してあげたい」という気配を感じると、それに応えようとしてしまいます。大人の「してあげたい」は、子どもの自由を奪うんです。
 
みっつめは、運営に必要な仕事は責任を持って行ってほしいから。責任は対価によって保証されます。善意によってではありません。ですので「運営に不可欠な仕事」はアルバイト(有償ボランティア)さんたちに担ってもらっています。これは活動を持続させるために必要な仕組みです。そのアルバイトを、生活費や学費のために働かなければならない学生さんや、就労の前にトレーニングやリハビリをしたい若者、まだ何者にもなれなくて立ち止まっている子たちにお願いしています。人件費の資源の大部分は皆さまからのご寄付です。そのご寄付を、何らかのサポートが必要な子ども・若者たちに直接届ける。それが私たちのアルバイト(スカラシップ)の仕組みです。
 

彼女は高校生のとき、友だちに連れられてたべまなに初めてやってきました。高校を卒業した後は、アルバイトとして店主の右腕になってくれました。一度ここを卒業して、そして今また戻ってきてくれています。「副店長」と呼ばれたべまなの誰からも慕われている雛乃さんが、活動報告書にメッセージを寄せてくれました。
 
彼女にとって、きっとカケコミは止まり木。いつでも戻ってきて、またいつでも飛び立っていける場所。そしてそんな彼女がここに戻って来ることで、支えられて救われている子どもたちがいる。
これから卒業していく全ての子どもたちにとって、そういった場所でありたいです。
 

昨年度〜今年9月までにご支援いただいたみなさまに、2019年度の事業報告書のリンク先を送りしています。当方でメールアドレスを把握できていない方(SNSなどで連絡をいただいている方)にはご連絡が遅れております。また、ご連絡先をいただいていない方、匿名のご寄付の方は、もし差し支えなければご一報くださいますようお願いいたします。
 

素敵な文章だったので、みなさまにお裾分けです。
たくさんののご支援に心から感謝いたします。
 

たべまな(KAKECOMI)の活動はFacebookページで随時発信中です。ぜひフォローしてください。引き続き応援をよろしくお願いいたします。

2020年10月27日火曜日

まかないこども食堂たべまな、おかげさまで5周年

みなさまに支えられて、5周年

私たち『たべまな』は、去る9月7日に5周年を迎えました。
5周年のこの日は、末っ子ちゃん5歳の誕生日直前。一緒に「5周年」をお祝いしました。
5年間で約140名の子どもたちに出会いました。
今でも年間にして実人数で120名の子どもたちが訪れます。
毎回来てくれる常連さん
時々ふらっと思い出して来てくれる高校生
BBQにお肉目当てで来てくれる学生さん
毎年里帰りしてくれるOBOGたち
みんなみんな、ありがとう。
5年続けて今私の胸の内にあるのは、5年間掲げ続けてきた「居場所づくり」という言葉への違和感です。
「居場所」という言葉を使うのは、ほとんどが「居場所」を作っている側。運営者や支援者です。
でもある場所を「ここが私の居場所だ」と決めるかどうかは、そこにやってくる人たち。運営者が「ここがあなたの居場所です」なんて、言えるはずがないのです。
どんな場所でも、そこに人が集う以上、「いられない」「合わない」「なんか違うな」と感じる人は当然出てきます。もし私たち運営者が「ここがあなたの居場所です」と喧伝していたら、そこに「なんか違うな」と感じる人にとっては「ここはあなたの居場所ではない」という拒絶と排除のメッセージになってしまう。
私たちは、私たちのところに「来られる」人と相対しているにすぎません。
「子ども食堂ブーム」は、むしろ子ども食堂にアクセスできない子どもたちの(家庭の)存在を浮き彫りにしました。「居場所づくりブーム」も、また誰かを置き去りにし疎外しています。
第三の場所(こども食堂)
ソーシャルワーク相談室
シェアハウス(シェルター)
かつて組織に所属していた頃に「あったらいいな」と思い描いてきてことを、5年かけて少しづづ実現してきました。それはつまり、誰かを置き去りにし疎外した5年間でもあります。
私たちが「今なすべきこと」はここに来てくれる、目の前の人たちが教えてくれます。ですが、「ここに来られない人々」は「これから何をすべきか」を示してくれます。
次の5年間は、私たちが置き去りにしてきた人々に向き合う日々になるでしょう。
実現したいこと、作りたいものはたくさんあります。まだ道半ば。そしてこれからもずっと常に道半ばなのかもしれません。
地域の、そして地域を超えたたくさんの方にご支援いただいて、紡がれつながれてきた5年間でした。
心から感謝いたします。

これからの5年間も温かく厳しい眼差しで見守っていただきたく、お願い申し上げます。




今年はちょっとだけハロウィン


たべまな恒例のハロウィンパレードは、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて中止。でもそれぞれこだわりの仮装をして、お菓子と御馳走を食べて記念撮影、楽しいひとときを過ごしました。

そして第一生命保険株式会社白河営業オフィスさま、株式会社ナノクリエイトカンパニーさまからはたくさんのお菓子のプレゼントが!ありがとうございます。来年はみんなで「いたずら」しに行きますね。








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2020年8月19日水曜日

正しさではなく、必要性に応える

たくさんのご支援ありがとうございます!


2020年7月・8月に「学術書チャリティ」を通じて7,005円ものご支援を頂戴しました。日本各地からのたくさんのご支援に、心から感謝いたします。いただいたご寄付は、こどもたちの孤立を防ぐ居場所「まかないこども食堂たべまな」の運営資源として大切に活かしてまいります。
 
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今年もBBQを開催しました


夏休みも終了間近の8月16日、毎年恒例の『チャリティBBQ Boy MEATs Girl 2020』を開催しました。


昨年より3割ほど少ない人数となりましたが、49名の方がお越しくださり、総額63000円ものカンパを頂戴いたしました。ご参加の皆さまに心から感謝申し上げます。
健康チェックや検温、手洗いやマニュアルの遵守にご協力くださり、スムーズな運営ができました。
 
最後まで片付けを手伝ってくださったみなさま

「密」を避けるため短時間の滞在を意識してくださったみなさま

食材などをご支援くださったみなさま

ご寄付くださったみなさま

そして、「行きたいけれど今年は控えます」と見守ってくださったみなさま

みなさまに、心から感謝いたします。
 
新型コロナの感染が治らない中ではありますが、私たちが一貫して大切にしてきたのは「健康を害するリスクはひとりひとり違う」という姿勢であり、「感染予防最優先の空気の中で置き去りにされてしまう小さな声を大切にする」ことです。人が集う場には、リスクがあります。ですが、その場が失われてしまうことで孤立し、健康を損なう人たちがいます。子どもたちがいます。
 
何が正しいのかわからない。だから、正しさで物事を測らない。ただ必要性に応える。
だからこそ、例年通り開催しました。




当日はたくさんのOBたちやしばらく足が遠のいていた子どもたちが帰ってきてくれて、同窓会状態。
必要としてくれていたことを実感し、開催してよかったと今心から思えます。
 
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2020年6月3日水曜日

続けることと、始めること

たくさんのご支援ありがとうございます!


2020年6月に「学術書チャリティ」を通じて47,348円ものご支援を頂戴しました。日本各地からのたくさんのご支援に、心から感謝いたします。いただいたご寄付は、こどもたちの孤立を防ぐ居場所「まかないこども食堂たべまな」の運営資源として大切に活かしてまいります。
 
ご支援いただいたみなさまにはメールでお礼をお送りしておりますが、エラーが生じメールが届かないトラブルが生じております。大変お手数ですが、ドメイン kakecomi.org 受信許可設定していただき、info@kakecomi.org までご連絡をお願いいたします。


「あんちゃん」

この春からたべまなで働いてくれている、あんちゃん。
みんなから自然と「あんちゃん」と呼ばるようになりました。
「ねえあんちゃん」 
「あんちゃんきいてよ」
「あんちゃん、見て見て」
「あんちゃんちょっときて」
ひっきりなしに呼ばれるあんちゃん。「お兄ちゃんがほしいな」とは思っても、実際一緒に暮らしたらぶつかったりけんかをしたり、うっとおしく思ったりするかもしれない。気軽に甘えたり相談したりなんて、できないかもしれない。
1週間に1回会える「あんちゃん」って呼べる年上の友だち。その距離感が、子どもたちにとって「ほどよい」のだと思います。



 

私たちの願いと危機感

緊急事態宣言中であっても、私たちたべまなは「子どもたちの居場所」を守るために活動を続けてきました。緊急事態宣言が解除され学校が再開するにあたり、子どもたちにとって「第三の居場所」の必要性はまた別のフェーズへと移り、そして高まっていくと考えられます。
まず、「学校が辛い」子どもたちは休校解除によってストレスが高じ、その中でも不登校の子どもたちは公教育から再び疎外されてしまいました。
そして「学習の遅れ」を取り戻すための詰め込み日程によって、子どもたちの心身に過大な負荷がかかることが予想されます。
学校が再開し、子どもたちの「学ぶ権利」が回復したのは喜ばしいことです。ですが、学校再開でむしろ健康を崩してしまっている子たちがいます。何らかの理由で(多くの場合は学校での辛い経験や環境的なストレスによって)学校に行くことができない、不登校と言われる状態にあった子たちです。

学校再開の知らせに不安と恐怖が募って部屋から出られなくなってしまった子
体調を崩してしまった子
不安定な精神状態になってしまった子
 
そういった相談が既に複数寄せられています。
日本の不登校児童・生徒数は約16万人。「学校が辛い・行きたくない」と感じている「予備軍」と呼ばれる中学生の数は、不登校生徒人数の3倍にのぼるという調査結果もあります。「学校が辛い子」は、もはや特別な存在ではないのです。
不登校の子どもたち、そして保護者さんたちは、各家庭において公教育を受ける機会を切望してきました。しかしいくら家庭で学習をしても、学校側の「登校ありき」の姿勢は崩れず、歯痒く悔しい思いをしてきました。
それが今回の新型コロナ禍で、一転してオンライン授業等自宅学習を公的に保障することが前向きに検討されるようになりました。
訴え続けたことが「ほとんど全ての人が当事者になった」ことでようやく動き出したことに、複雑な心境となった保護者さんも少なくありません。それでも、これを機に実現するのではないかという期待が高まりました。
 
しかし、結局のところ、何ひとつ変わらないまま学校が再開しました。
子どもたちは、ほったらかしにされただけでした。
学校に行けない子たちは、再び放置され続けるのでしょうか。
 
そして休校期間中ただ放置されてきた子どもたちを、今度は「学習の遅れを取り戻す」というプレッシャーが追い詰めています。県内のいくつかの自治体では、既に夏休みの大幅短縮や土曜授業、1日7時間授業などが検討されているようです。
私たちは、そのような「授業時間増」の措置に断固として反対いたします。
授業時間増加/休日縮小の措置では、子どもたちだけでなく、教師たちの健康が損なわれることは確実です。休校期間中、子どもたちは学習サポートがほとんどないまま放置されました。その結果生じてしまった遅れを取り戻すために、子どもたちに更なる負担を強いることは、あってはならないと考えます。
「既にたくさん休んだのだから、夏休みくらい削ってもいいじゃないか」と言われるかもしれませんが、そうではありません。夏休み明けに子どもの自死が増えることは、既に広く知られています。今回の休校は、新しいウィルス感染への不安や恐怖というストレスも重なり、夏休みかそれ以上のインパクトを子どもたちに与えることが懸念されます。子どもたちの心の健康(メンタルヘルス)を守るためにも、通常以上の負荷をかけることはあってはなりません。むしろ負荷を減らすことが必要です。
子どもたちに負担を強いることなく「学習の遅れ」をフォローする方法はあります。詰め込みすぎたカリキュラムの見直しです。
今の学校、特に小中学校のカリキュラムは、教育の本質から離れた(特に企業や外部団体の要請に応えるための)様々なプログラムによって圧迫されています。そういった様々な授業や行事や講座等を減らすことで、カリキュラムには相当な「ゆとり」が生まれるはずです。そうすれば、人員や時間を増やすことなく「学習の遅れ」に対応できる他、今後の再流行を見越した対応も可能になるのではないでしょうか。
 
ネグレクトに等しい休校からの登校再開が子どもたちのメンタルヘルスに与えるネガティブな影響について私たちは、危機感を募らせています。そんな私たちの願いはふたつです  
まず、「登校ありき」の公教育を見直し、各家庭において(登校せずとも)教育を受けられるよう、オンライン教育や通信教育のシステムを公的に整備、均てん化してください。
そして、これ以上子どもたちに負担をかけることがないよう、教育の中身を見直すことを避けないでください。子どもたちは既に多くの負担を引き受けました。今度は大人たちが「変える」責任と負担を引き受ける番ではないでしょうか。



続けることと、始めること

緊急事態宣言中も、たべまなは感染症対策に留意しながら変わらず活動を続けてきました。さらに、外出が困難になってしまった子どもたちへの対応として、
・食事のテイクアウト/デリバリー
・アウトリーチ(訪問)支援
といった試みを新たに導入しました。このふたつの事業は、今後半年程度は継続する予定です。
また、登校再開によるストレスを受けている子どもたちや不登校の子どもたちの学びと活動の機会を支えるため、
・たべまな卒業生と子どもたちをオンラインでつなぐ、オンライン家庭教師事業
・少人数制の料理教室
の2つの事業を新たに始めます。オンライン家庭教師事業は、企業助成金とみなさまからの寄付金を活用し、アルバイトの減少によって生活に困難が生じている大学生OB/OGたちを報酬によってサポートする予定です。
料理教室は、新型コロナ禍において更に損なわれてしまった不登校の子供達の活動機会を支える試みです。たべまなは、子どもたちが料理をする「まかないこども食堂」ですが、現在は感染防止のためスタッフのみで調理を行っています。「はやく料理がしたい」と調理活動再開を楽しみにしてくれているのは、学校に行けず「やること」が見つけられないでいる子どもたちです。そんな子どもたちと店主とでランチを作って食べる料理教室を、週1回程度開催します。定員は1名〜2名までの、超少人数制です。参加の予約については「たべまな」開催時に受け付けます(来週は既に予約が入っています)。
 
「自粛より工夫を」を合言葉に、私たちはいかなる時も活動を続けてまいります。
   
 
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引き続き応援をよろしくお願いいたします。

2020年5月11日月曜日

たべまなは活動を続けています

たくさんのご支援ありがとうございます!


2020年4月と5月に「学術書チャリティ」を通じて8,093円ものご支援を頂戴しました。日本各地からのたくさんのご支援に、心から感謝いたします。いただいたご寄付は、こどもたちの孤立を防ぐ居場所「まかないこども食堂たべまな」の運営資源として大切に活かしてまいります。
 
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続ける理由

3月上旬の臨時休校から福島県内の感染者が増え続けている現在まで、私たちは通常通りの活動を続けています。それは居場所を失うことで子どもたちに生じる健康リスクと、新型コロナウィルス感染のリスク、そのふたつのリスクを随時検討しての判断です。よってこの判断は今後の感染拡大の状況次第で覆り、活動中止を選ぶ局面が訪れるかもしれません(その場合はLINE等での相談や訪問支援で「つながりを絶たない」「SOSを取りこぼさない」ために最善を尽くします)。
 
ですが、現時点では子どもたち・親御さんたちにとって「居場所を失うことによる(心身の)健康リスク」の方が高いと判断し、今日もたべまなを開催します。
 
健康と安全を損なう要因は、新型コロナウィルスだけではありません。
虐待やDVを含む家庭内の緊張、経済的困窮、学校や職場での様々な理不尽、差別、そして新型肺炎以外の様々な疾患。「新型コロナウィルスに感染しない」ことが最優先される空気の中で、それぞれの苦しみが「今はそれどころではない」と後回しにされてはいないでしょうか。
 
「新型コロナウィルスに感染しない」ことも、そのための「外出自粛」も大切です。
ですが感染予防最優先の風潮は、様々な苦しみを抱えた人たちが助けを求める声を封じてしまうかもしれません。
また「外出自粛」の掛け声は、「今、家から逃げる必要がある人たち」の逃げ道を塞いでしまうかもしれません。
 
東日本大震災の時、特に女性と子どもたちの様々な苦しみが「今はそれどころではない」「もっと苦しい人がいる」と切り捨てられてきました。
その経験をした福島で活動しているからこそ、「おうちですごそう」や「Stay Home」といった「みんなの声」に逃げ道を塞がれてしまい、助けを求める声が「それどころではない」と封じられ軽んじられてしまう人々とのつながりを、私たちは何よりも大切にしていきます。

 

たべまなの感染症対策

参加者のみなさんへの感染を防ぐため、以下のような措置を継続します。
・来所者全員の来所前検温(検温ができなかった場合は、来所後に検温してください。平熱や他症状の有無にもよりますが、原則として37度を超える発熱が確認された場合は利用は控えていただきます。隔離環境がないため、できるだけ事前に検温してきてください)
・来所者全員の石鹸による手洗い徹底(20秒かけて丁寧に洗ってください。洗った後はタオルやハンカチではなく、使い捨てのペーパーで拭いてください。アルコールに過敏性やアレルギーのない人は、アルコール消毒もしてください)
・キッチンに立ち入る際のマスク着用徹底(マスクの枚数に限りがあるため、マスク配布は調理者のみとします)
・子どもたちが触れる箇所の消毒
・1時間に1回〜2回の換気
・調理中キッチンへの立ち入り制限
・調理者の限定(当面スタッフ、事前に予定されているボランティアのみで行います)とマスク・手袋着用
・食事の時間以外はマスクを着用してください。マスクがない・忘れてしまった方には布マスクをお配りしています。布マスクは県立旭高校さんよりご寄付いただきました。
 
子ども本人またはその同居者に熱・咳症状のある場合、来所は控えてください。配食(デリ)やテイクアウトサービスも続けていますので、そちらをご利用いただければと思います。ソーシャルワーカーによる個別相談(家庭訪問含む)も引き続きご利用いただけます。
また、スタッフ及びその家族に熱・咳症状が出た場合、予告なく活動を中止する可能性があります。
ご了承ください。
 

 
 
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引き続き応援をよろしくお願いいたします。

2020年1月29日水曜日

受験シーズンがやってきました

たくさんのご支援ありがとうございます!


2019年12月に「学術書チャリティ」を通じて10,308円ものご支援を頂戴しました。日本各地からのたくさんのご支援に、心から感謝いたします。いただいたご寄付は、こどもたちの孤立を防ぐ居場所「まかないこども食堂たべまな」の運営資源として大切に活かしてまいります。
 
ご支援いただいたみなさまにはメールでお礼をお送りしておりますが、エラーが生じメールが届かないトラブルが生じております。大変お手数ですが、ドメイン kakecomi.org 受信許可設定していただき、info@kakecomi.org までご連絡をお願いいたします


 

今年もたべまな、毎週月曜オープンです




2020年も、たべまなは毎週月曜(平日のみ)の午後3時から8時までオープンします。
18歳までなら誰でも無料、おとなのみなさんは「カンパ(投げ銭ご寄付)」でご利用可能です。ぜひ「こどもたちが作ったごはん」を食べに、遊びにいらしてください。
 
 

「社会のせい」にしよう




今年も受験シーズンがやってきました。
受験を迎えた、そして控えたたべまなの女子中高生にはたくさんの願いがあります。
 
行きたい大学がある。なりたい職業がある。まだ「したいこと」は見つからないけれど、これから見つかることを信じている。きっとなれると、信じている。
 
中には、努力が実らず望む進路に進めない子もいます。もっと頑張っていればよかったのだと悔いる子もいますが、最善を尽くした結果であれば、それは誰のせいでもありません。
しかし、目標が叶わないことを「個人の責任」「努力不足」と言えるのは、全てのこどもたちが等しく「目標を持ち努力し挑戦できる環境と機会」を手にしている場合のみです。
現実は違います。
経済的な事情によって、努力と選択の挑戦の機会を奪われてしまっている子がいます。日本には経済的困難を抱える子どもたちの進学を支援する制度がありますが、充分ではありせん。
 
子どもたちから機会を奪うのは、経済的困難さだけではありません。
そのひとつが、「女の子だから」です。
 
「女の子だから」という理由で入学試験の点数を下げたり面接等で不利になる扱いをしていた医科大学の存在が次々と報じられました。そして今年に入り、また大きな点数操作が明らかになりました。受験シーズンを迎えた女の子たちに与える影響はいかほどでしょう。医師を目指す女の子はたくさんいるのです。医師を目指さなくても、「公平な」入試を通過したさらにその先で同様の差別を受ける可能性があることを、女の子たちは気付くことになるでしょう
 
大人の多くが、「頑張っている子どもたちを応援したい」と考えています。
学校で、家庭で、子どもたちは「頑張る」ことを期待されます。
「頑張れ!」と言われます。
「頑張れは夢は叶う!」と言われます。そして「人のせいにするな!」と言われます。
 
「頑張れば夢は叶う!」と教えられ、頑張って、努力して、その結果「女の子だから」という理由で試験の点数を下げられても、就職やキャリアアップで不利な扱いを受けても、「人のせいにするな!」と教えられ「頑張り」続けた女の子たちは、「自分のせい」にするしかなくなります。女の子として生まれたこと、女の子の身体、全てを呪い、自分は無力だと信じてしまうことになります。
 
 
今日も参考書や問題集を広げる受験生たち、学生たち。女の子たちは「これから自分たちが生きていく社会に性差による差別ないはずだ」と信じて努力していました。一連の報道でその希望は裏切られ、「どんなに努力しても結局女の子である限り報われないのではないか」という不安が生じてしまえば、その不安は意欲に影響します。実際に受ける差別と同様に、「女の子だから不利になるのではないか」という不安は、その子の実力発揮を阻害します。その結果を「実力が出せなかったあなたのせい」にできるでしょうか。


たべまなの学生たちが将来「女の子だから」という理由で不利で理不尽な扱いを受けたら。彼女たちが、彼らが、もし経済的な事情で進路を諦めたりチャレンジする機会を損なってしまったら。私たちは「社会のせいだ」と言います。彼らが自分自身を呪い、無力感を抱き、嫌いになってしまわないように。そして「社会を変えれば/社会が変われば自分は尊重される」と信じられるように。
 
貧困や格差、ジェンダーやセクシャリティによる差別といった問題を提起すると、必ず「社会のせいにするな」という批判を受けます。そういった批判を受けるたびに、「理不尽を受け入れることが成長である」という価値観の枠組みが私たち大人の中に深く埋め込まれてしまっていることを感じます。その枠組みがこの「社会」に様々な差別や格差が温存されていることの要因であり、また私たち大人が「社会を変える」ことに手こずっている理由ではないでしょうか。

だから私たちは、私たち自身の価値観をアップデートするためにも、あらゆる格差や差別を「社会のせい」にし続けます。そしてそんな社会を変えることを、私たち大人の責任として引き受けます。「頑張ってる子どもを応援」したいなら、まず全ての子どもたちに「頑張る」機会と「頑張り続けられる」環境を保証し、実力が正当に評価される「社会」を作らなければなりません。「社会のせい」にしないのは、それこそ無責任ではないでしょうか。
 

 
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